アラフォー、普通未満。

日常、育児、ねこ

  • 結婚7年目、35歳で自然妊娠した話
    35歳、高齢出産という現実

    35歳。これは、一般的に高齢妊娠・出産といわれる年齢だ。自然妊娠できる確率は20代~30代前半と比べてかなり低く、また、結婚年数が長くなるにつれてさらにその確率は下がる傾向にある。

    結婚当初は、望めばすぐに妊娠できるものだと思っていた。友人も芸能人も、みんなそうだったから。妊娠とはそういうものなのだという認識だった。けれど、私は”そういうもの”から外れた場所にいたらしい。一時期、タイミング法を試したこともあったが、毎回「今夜しよう」と伝えるのが恥ずかしかったし、子どもをつくるためだけに性行為をすることに抵抗があった。(本来、性行為とは子孫を残すためのものだけれど……。)

    数回タイミング法を試しても妊娠しなかったので、その次のステップである人工授精に進もうかとも思ったが、夫はあまり乗り気でなかったし、妊活で夫婦仲が悪くなるのも嫌だったし、どうしても子どもがほしいのかと問われれば「よくわからない」という答えしか出なかったので、それ以上の積極的な妊活はせず自分の運命に任せることにした。

    そしてあっという間に結婚7年目、妊娠願望はとうになくなっていた。夫婦2人と猫1匹の生活に満足していたし、これからもそのつもりで2DKのマンションを購入した。自分たちのためだけにお金と時間を使い、週末は夜ふかしも朝寝坊もし放題の生活。1人で過ごしたい時にはふらっと外出し、お酒を飲みたい気分の日は夫を誘って近所の行きつけの居酒屋へ行く。毎日充実していたし、『子どもがいない』ということに悲しくなったり卑屈になったりすることはなかった。……はずだった。

    突然訪れた心境の変化

    何がきっかけだったのかは忘れたが、「”お母さんみたいなお母さん”になるのが夢だったのに……」と涙した日があった。(もしかするとPMSで気分が落ち込んでいたのかもしれない。)おそらくこれからも子どもを産むことのないであろう人生に突然疑問を持ったのだ。こんなはずじゃなかった。いまさらそんな想いで胸がいっぱいになった。

    けれど私はもう35歳。ネットで検索すれば、明るい話題より『障害児が生まれる確率が上がる』だの『妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症リスクがある』だの、悩ましい内容ばかりがヒットする。子どもがほしい気持ちと同じか、もしくはそれ以上に妊娠・出産への不安が膨らみ、子どもをもつことへの希望はどんどん薄れていく。

    そこで私はある決まりを設けることにした。不妊外来へ通うような妊活はせず、生理周期管理アプリでおおよその排卵日を把握し、その日にたまたま夫婦生活があればそこに賭けてみよう!と。(そして夫にもプチ妊活をすることは秘密にすることにした。)高齢出産のリスクを考えるとがっつり妊活する気にはなれなかったので、自分だけでできる範囲でゆるく頑張ることにしたのだ。

    まさかの問題が発生

    プチ妊活を始めたのは良かったのだが、すぐさま最大の問題に直面することになる。それは、『夫婦生活がない』ということ。どんなに子どもを望もうとも、そもそも何もしなければ妊娠する可能性はゼロだ。なんてこった!いまさら誘い方もわからないぞ!と頭を抱える私。そんなとき、タイミングよく父から1本の連絡が来る。

    その連絡というのは「2人で那須に旅行でも行ってくれば」というもの。どうやら父がホテルの予約をしてくれるらしい。旅行ならムードも手伝ってくれるかも……と考えた私は、すぐに2カ月後の排卵日を計算して1泊2日の妊活旅行計画を立てたのだった。

    その意気込みやいかに!

    那須高原はあいにくの雨で、1日目に行くはずだった『那須どうぶつ王国』は翌日に持ち越しになってしまったけれど、隠れた目的である夫婦生活はきちんとクリアすることができた。ホテルの部屋も広々としていてリラックスできたし、貸切温泉は気持ち良かったし、料理はどれもおいしくて大満足の旅行となった。

    その日、排卵日予測検査薬は使わなかったのだが、なぜか排卵日だという確信があった。あとは自分の”妊娠力”なるものに賭けるのみ。それから次の生理予定日まで毎日ソワソワしながら過ごした。

    初めて見た陽性ライン

    生理予定日から1週間が経過し、いよいよ妊娠検査薬を試すことに。これはもしかしたらもしかするのでは……と期待しつつ、これまで何度もガッカリさせられてきたため、祈るような気持ちで結果が出るのを待つ。排卵日に夫婦生活を持てたのは良かったけれど、だからといって確実に妊娠できるわけではない。トイレで妊娠検査薬の判定窓をじっと見つめる。薄い線が見えてきたような気もするし、そうでない気もする。ほんの数分間が永遠のように感じた。

    「……!」陽性のラインがはっきりと浮かび上がったのを見て、驚きのあまり声が出せなかった。まさか本当に妊娠するなんて!陽性判定で間違いがないか、検査薬の説明書を何度も何度も確認してしまった。

    妊娠は当たり前ではなく奇跡

    自然妊娠ではあるものの、かなり狙いを定めていたので『計画的自然妊娠』とでもいうのだろうか。それとも世の中みんなこれくらいのことはしているのだろうか。思いのほかとんとん拍子に妊娠し、「こんなことならもっと若いうちに事に移していれば良かった」とも思ったけれど、きっと今がそのタイミングだったのだと納得することにした。

    結婚7年目にしてやっとの妊娠。月並みな表現ではあるけれど、妊娠するのは当たり前ではないのだと身をもって実感した。私たちのもとに来てくれた娘へありがとうと伝える代わりに、これからもたくさんの愛情を注いでいこうと思う。

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